Access スクール

Access(データベース)業務実績

(有)ルークワープロを経営し、AccessVBA、データベースソフト桐による業務システム開発と管理を行っています。かつてAccessに関するマイクロソフトニュースグループに参加し回答者を務めていました。プログラムによるデータ自動処理の経験が長く、ポケットコンピューターのマシン語からN88Basic、SED、dBaseII等多くのプログラミング言語に携わってきました。
これまでに作成したシステムは、乗務員管理(タクシー法人 他)、受発注管理(リフォーム会社 他)、契約書作成システム(不動産会社 他)などの一般的な事務処理システムの他、音楽著作権料の分配計算システム、タンカー(船)の積荷配置シミュレーションシステム、AccessデータベースからInDesign組版用タグ付テキストを書き出すシステムなど多岐にわたっています。

Accessスクールのレッスンイメージ

Accessの学習に関心をもってこのページをご覧になっている方は、おそらくAccessを使う必要に迫られているか、あるいはAccessというソフトに強い関心を持っていらっしゃる方だと思います。半面、そのような方であれば、Accessの難しさや取っつきにくさということも、すでに感じておられるのではないでしょうか?

Accessは何が難しいのでしょう。一言でいえば、それは、Accessが何をするものなのかが、他のソフトのようには簡単にイメージできないことの難しさだといえます。WordやExcelを使ったことがない人でも「Wordは文書を作る」、「Excelは表を使って計算する」と聞けば、これらのソフトウェアをイメージすることは難しくないと思います。

しかし、Accessについて「Accessはデータベースを扱う」と聞いても、Accessというソフトウェアをイメージできないのが実際ではないでしようか。つまり、Accessを難しいと感じるのは、単にAccessの操作が分からないということではなくて、Accessが扱う「データベース」というものが、いまひとつハッキリとイメージできないためなのです。

「Accessでデータベースを扱う」ということを、もう少していねいに述べると次のようになります。Accessは、私たちが普段、帳簿や表として扱っているデータに「リレーショナルデータベース」という考え方を適用して、それらの帳簿や表をリレーショナルデータベースとして扱うソフトウェアであるということです。

では「リレーショナルデータベース」とは何なのか、ということになりますね。― それはレッスンを通じて理解していただくとして、ここでは、Accessを勉強することは、データベースというものを学ぶことでもあるという点を理解していただければと思います。

ここまで読まれて「なるほど一つ疑問が解けた」と思われた方も、「やっぱり難しそう」と思われた方もいらっしゃることと思います。しかし、ぜひAccessに挑戦してみてください。Accessへのチャレンジは、みなさんが1クラス上のパソコンスキルを身につける絶好の機会です。というのも、Excelを使う人は多いですが、Accessを使える人は少ないからです。みなさんのAccess学習のために、二つのレッスンを用意させていただきました。

Accessクエリレッスン(全7回)

Accessを学ぶことはデータベースを学ぶことだと書きましたが、データベースの理解は、Accessの使い方を学んでいく中で自然に身につけることができます。難しい「リレーショナルデータベース理論」に取り組むということではありませんので安心してください。

レッスンの折々で「こういうところがリレーショナルデータベースの考え方です」ということをお話しします。Accessを使っていく上で必要なデータベース理解というのは、実際には、Accessの学びを通じて得られる程度のもので十分です。

レッスンは、まず、Excelとの違いを見ることを通じてAccessの大まかな輪郭をつかむことから始めます。この最初のレッスンで、ExcelとAccessの使い分けについて、一定の理解が得られることと思います。

続いてAccessの各オブジェクト(操作対象物)を、次の順序で学びます。

 1.クエリ (計算)
 2.テーブル(データ)
 3.レポート(集計と帳票印刷)
 4.フォーム(画面表示)
 5.マクロ (簡易プログラミング)

テーブルとクエリの学び順が逆ではないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、この順序でアクセスオブジェクトを学ぶことが習得の近道であると私は考えます。レッスンが進むにしたがって、この順序が最適であることに納得していただけることと思います。

Accessは、1.クエリ、2.テーブル、3.レポートまでの機能で、高機能なExcelの役割を果たします。そのため、ここまでがAccess学習の一区切りとなります。続いて、4.フォームと、5.マクロの学習が、AccessVBA(プログラミング)への入口となります。AccessVBAはフォームとマクロに深く関係しているためです。

各レッスンでは、それを使うと何ができるのかということだけではなく、何ができないかということにも焦点を当てています。それによって、それぞれの機能の輪郭が明瞭になるからです。全7回のAccessクエリレッスンを受講することで、Accessを使ったデータ処理を自在に行うことができるようになります。

AccessVBAレッスン

VBA(Visual Basic for Applications)は、MicroSoft Officeに含まれる複数のソフトウェア(Word、Excel、Access)に付属するプログラム言語で、AccessVBAは、Accessのための専用のプログラム言語です。

このVBAというプログラム言語の源は、MicroSoft Officeに限定されないWindows汎用言語としてのVB(Visual Basic)にあり、さらに遡ると、Windows以前のパソコン環境で使われた、マイクロソフト社のMS-DOS用QuickBASICや、OS機能を兼ねたNEC社のN88Basicなどの、いわゆるBasic言語にたどり着きます。

ここで、VBAとVBの違いは、MS Officeに特化したものかWindows汎用かという違いであって、見方によってはそれほど大きな違いはないといえるのですが、一方、VBとそれ以前のBasicにはプログラミングの考え方に明らかな違いがあり、この違いを頭に入れておくと、VBAの学習はより容易になります。

VBはVisual Basicという名前が示す通り、旧来のBasic言語のVisual版ということです。現在のパソコンは、写真や動画を軽々と扱いますが、パソコン黎明期であった1980年代においては、文字や数字を入れるメモリ上の変数と、ディスクに書き込まれる、シーケンシャルとランダムという2種類のファイルが、パソコンの、したがってプログラム言語の主要な操作対象物(オブジェクト)でありました。

Visual Basicは、この旧来のBasic言語の操作対象物を拡張して、変数やファイルだけでなく、アイコンやWindow枠などのより視覚的なオブジェクトを扱えるようにしたものです。そこで、AccessVBAとは、Access固有のオブジェクトであるテーブルやクエリやテキストボックスなどを扱えるようにしたBasic言語ということになります。

つまりVBAは、文字や数字を扱う時代のBasic言語の文法と、ビジュアルなオブジェクトを扱うようになってから作られた新しい文法の複合体であるということですね。古いBasicと新しいVBの関係は、そのまま現在のVBAの構造となり、ステートメントとメソッドという二つの命令系統、そして変数とオブジェクトという二種類の操作対象物となってVBA成立の歴史を証ししているということです。

AccessVBAレッスンでは、みなさんの理解に合わせて学習を進めます。プログラムを書いて業務システムを作ることができ、その先、さらに進んでみなさんが独力で勉強を続けることができるようになるまでがこのレッスンの目標です。いっしょにAccessVBAの世界に足を踏み入れましょう。